バンコク4泊・フーコック2泊、都会とリゾートを1回で両取りした6泊7日【中編:フーコックJWマリオット滞在】

JWマリオットフーコック 旅の戦略・テクニック

前編では、羽田からANAでバンコクに入り1泊を過ごして、ドンムアン空港でエアアジアに乗り込むところまで書きました。

中編はその続きです。フーコックのJWマリオット・エメラルドベイに2泊して、またバンコクへ戻ってくるまでです。

⚠️ 先に言っておきます。フーコックはこういう人には向きません

良かった話の前に、向かない人を書いておきます。

①2026年現在、日本からの直行便がありません。今回のようにバンコクやホーチミンを経由することになるので、3連休だけで行くのはかなり厳しいです。移動で2日使う覚悟が要ります。なお、ベトナムの新興エアラインのサン・フーコック航空が日本就航を視野に入れているみたいです。

②旅行系インフルエンサーが勧めるほど「ベトナムらしい」場所ではありません。サンセットタウンをはじめ、島の観光地はかなり作り込まれています。活気があまり無いのにおしゃれな欧風の建物だけが広範囲につながっていて、正直「これは何なんだろう」と思う瞬間がありました。文化的な観光を求めるなら、ダナンの方が上だと思います。

③ほぼホテルステイになります。街に出て何かする選択肢は、多そうに見えて実際は少ないです。「リゾートに籠もるのは退屈」という人には物足りないはずです。

逆に言えば、ホテルの世界観とアクティビティを2泊まるごと味わいたい人には、これ以上ない場所でした。

ドンムアン→フーコック、エアアジアFD660の実際

運賃と座席指定:二人往復65,300円、座席指定でひと悶着

航空券はTrip.comで手配しました。バンコク(ドンムアン)↔フーコック、二人往復で65,300円です。

座席指定は往復ぶんで2,240円のはずが、なぜか復路の指定だけが確定できず、後日1,100円が返金されました。理由はいまだに分かりません。エアアジアの座席指定をサードパーティ経由で取るなら、こういうことが起きうる、とだけ書いておきます。

受託手荷物はスーツケース2個ぶんを別途購入しました。

肝心の座席は、膝が前の座席に当たるくらい狭いです。ただ、LCCで1時間半ならこんなものかな、というのが正直な感想でした。

タイ・エアアジア機内食🍚

機内食は事前予約(プリブック)にしました。頼んだのは定番のUncle Chin’s Chicken Riceと、激辛のシーフードカレーです。

味は普通に美味しかったです。ただ、辛いメニューは本当に食べられないくらい辛いので、そこは覚悟してください。日本人の想像する「ちょっと辛い」ではありません。

あとドリンクの量が多いです。美味しいのですが、飲み切るとトイレに行きたくなります。狭いLCCの座席で通路側の人に一度退いてもらう必要があるので、ペース配分は考えた方がいいかもしれません。

そもそも論として、ドンムアン空港のフードコートが優秀なので、搭乗前にそちらで食べてしまうという選択もアリだと思います。

定刻運航。1時間半弱でフーコックへ

FD660は定刻でした。機材はエアバスA320、レジはHS-BBBです。

離陸してすぐ、主翼越しにバンコクの高層ビル群が見えます。そこから1時間強で、窓の下が浅い緑色の海に変わります。

入国審査に40分。Grabで20分・約1,460円

ベトナムは日本人ならビザ免除で入れます。それ自体はスムーズなはずなのですが、入国審査に40分かかりました。列がまったく進まず、異常な遅さでした。到着便が重なっていたのかもしれませんが、時間には余裕を見ておいた方がいいです。

空港からJWマリオットまではGrabを使いました。VND237,120(約1,460円)、所要20分です。

道中がなかなか衝撃的でした。ローカルの民家沿いは歩道がガタガタでした。ところが後述するリゾート開発されたエリアの周辺に入ると、綺麗な欧風の建物(ただし、ほぼ空室)が広範囲につながっている。この落差に、なんというか「現地社会の歪み」みたいなものを感じてしまいました。

チェックイン。まるでテーマパークの様な世界観

JW Marriott Phu Quoc Emerald Bay Resort & Spaは、架空の大学「ラマルク大学」の跡地というコンセプトで作られたリゾートです。

だから建物には全部「学部名」が付いています。バーは化学科(Department of Chemistry Bar)、客室棟は美術学部(Department of Fine Arts)、体育館まであります。

カラフルで、テーマパークのようでした。ただ、テーマパークにありがちな押しつけがましさはなくて、いい意味で昔からあったような建物群が作り込まれている、という印象です。

マリオットボンボイのプラチナ会員だったからか、チェックイン時に少し立場のある方から挨拶をいただきました。ウェルカムドリンクは赤い小瓶のデトックスドリンク的なものがおしぼりと一緒に提供されました。市松模様の床のロビーで座ってチェックインして説明を受けたあとにバギーで部屋がある棟まで連れて行ってくれます。

芸術的なロビー

天井が抜けるように高く、標本棚と肖像画と大きなシーリングファンが並んでいます。どこを撮っても映えるので写真を撮る手が止まりませんでした。

客室はDepartment of Fine Arts棟の1階

2泊で15,513,120VND(約95,000円)。ポイントも特典レートも使っていません

先に料金から書きます。2泊の総額で15,513,120VND、日本円でおよそ95,000円でした。1泊あたり約48,000円です。

予約はマリオットボンボイの公式サイトから取りました。ポイント泊でも、特別なレートでもありません。ここは誤解のないように書いておきます。

部屋はおそらくスタンダードにあたるエメラルドベイルーム。アサインされたのはDepartment of Fine Arts棟の1階で、ビーチと、3つあるプールのうちSun Poolのすぐそばでした。プラチナだったので海に近い1階にしてくれたのかな、と勝手に思っています。

天井が高く、洗面台は2台

ピンクの扉を開けると、額装のデッサンが並ぶ廊下があって、その先が寝室です。カラフルで作り込まれた空間、高い天井、大きなベッド。入った瞬間に魅了されました。

水回りは洗面台が2台あって、猫足のバスタブとレインシャワーが別。夫婦で使っても取り合いになりません。アメニティはAromatherapy Associates London。

ウェルカムトリートは「ラマルク大学へのご入学おめでとうございます」というカード付きのゴマ菓子でした。細部までコンセプトが徹底しています。

Department of Chemistry Barへ。ドリンクはウェルカムギフトで無料

敷地内のバーは、基本的にこのDepartment of Chemistry Barに集約されています。

天井には元素記号がびっしり。棚には標本瓶が並び、バーテンダーは白衣を着ています。ここまでやるか、という徹底ぶりでした。

プラチナのウェルカムギフトでドリンク券をもらっていたので、無料で飲めました。アペロールスプリッツを海が見える窓際で。

夕暮れの敷地内散歩

バーに寄った後は日が落ちるまで敷地を歩き回っていました。

Air Franceの巨大な壁画がある建物、色とりどりのランタンが吊るされた小径(Lantern Workshopとローカルショップのあたりです)、夕焼けに染まるピンクの洋館。歩いているだけで

Pink Pearlで「1回はやってみる」ディナー

予約なしで入れました。客は3組だけ

このホテルのシグネチャーレストランがPink Pearlです。ピンク一色の洋館で、二層吹き抜けのダイニング。身構えていたのですが、予約なしで入れました。というより、その日は自分たちを入れて客は3組しかいませんでした。ピアノと歌手の生演奏が付きます。

コースは安い方、4,288,000VND(約26,300円)/人

コースは2種類あって、安い方の4,288,000VND(約26,300円)/人にしました。ワインペアリングは2,388,000VNDですが、付けていません。これに税とサービス料5%が加算されます。

二人で単純計算すると、コースだけで約53,000円。ホテル代が2泊95,000円だったことを考えると、1食でその半分以上です。

19時21分に最初の一皿が出て、終わったのが21時26分。約2時間ですが、コースならこんなものかなという感覚でした。

正直な評価:行ってよかった。ただし1回でいい

料理は全般的に良かったです。ただ、正直に書くと、この空間そのものがホテルのシグネチャーなので、それを体験できたことの価値が大きかったと思っています。味だけで26,300円かと言われると、そこは人によるはずです。

私としては「行ってよかった。ただし1回でいい」という感想でした。

2日目の朝。6時半の日の出と、混む朝食会場

朝の景色

6時半に起きたら、部屋の目の前が朝日でした。1階の海側にアサインされたことの、一番の見返りです。

Tempus Fugitの朝食はプラチナ特典で無料。ただし混みます

朝食会場はTempus Fugitという名前のオールデイダイニングレストランで取りました。プラチナ特典で無料でした。

品質は高いです。ペストリーもフルーツもライブキッチンも一通り揃っていて、2日とも同じ会場でしたが日替わりで飽きませんでした。ベトナムらしくフォーとバインミーがあるのも嬉しいところです。

敷地内を歩いていても人がそんなに多い印象はないのに、朝食会場だけは混んでいました。時間をずらせば解決するのかもしれませんが、ピークに行くと少し待ちます。

プールは3つ。一番大きいSand Poolが修繕中でも十分でした

このリゾートにはプールが3つあります(Sand Pool、Shell Pool、Sun Pool。ほかにジャグジーとキッズプールも)。

私たちが行った際は、一番大きいSand Poolが修繕中で使えませんでした。それでも十分すぎるくらいでした。ヤシの列の向こうに海が抜けるShell Poolは、写真で見た以上です。

アクティビティは申し分ない。しかも大半が無料

プールのすぐ前のホテルのプライベートビーチ(Khem Beach)ではカヌーやSUP等が自由に使えます。無料です。ターコイズブルーとまではいきませんが、十分に綺麗な海でした。

敷地内には卓球台とフーズボール(Department of Physical Education)、そして陸上トラック、ゴールポスト付きのグラウンド(Running Track)まであります。

そしてプールサイドには、無料のホットドッグ屋台が出ます。泳いだあとに歩いていって、そのまま食べる。この地味な体験が、けっこう嬉しかったです。

午後にスコールが降りました

午後4時半ごろにいきなりスコールが来ました。

さっきまでの青空が消えて、パラソルが濡れて、プールから人がいなくなる。ただ、急に景色が変わるのが逆に面白かったです。その間部屋に戻って軒先でお茶やコーヒーなどを楽しみながら待ちました。

そして30分後くらいに雨上がり。空が信じられないくらい綺麗なオレンジになりました。ここは本当に感動しました。

夕食もTempus Fugit。ベトナム料理をアラカルトで

2日目の夜は、ベトナム料理が食べたくなって朝食会場と同じオールデイダイニングのTempus Fugitへ。アラカルトで、バインセオとブンチャー、それにサイゴンビールを頼みました。

前日がPink Pearlの豪華フレンチコースだっただけに、この落差がちょうど良かったです(と言ってもそれなりの値段はしますが…)。

宿泊者は無料。ウォーターショー「Kiss of the Sea」鑑賞

夜は「Kiss of the Sea」というウォーターショーを見に行きました。

ホテルに泊まっていればチケットは無料。サンセットタウン行きのシャトルバスも無料で、ホテル近くの停留所から20分弱です(帰りも同じ停留所から乗れます)。オープントップの2階建てバスで、夜風が気持ちいい。座席は自由席でした。バスは泊まっていたJWマリオット以外もいくつかリゾートホテルを経由し、道中ローカルなエリアを抜けながら、欧風の建物を模した広大なサンセットタウンに入って行きます。

専用の屋外劇場があり、かなりの人数を収容可能です。上演時間は30分足らず。ストーリーはあるあるなSF的なものでした。ただ、フィナーレの花火が結構至近距離で上がります! これが本当に迫力があって、これだけで見に来る価値があると思いました。フーコック島のメインアトラクションのようなもので、宿泊者は無料ですし、行かない理由がありません。

最終日は快晴。2泊は短かったのか

3日目の朝は、これ以上ないくらいの快晴でした。

到着日は曇天、2日目はスコール。最終日にこの空を見せられると、「もう1泊したかったな」と思ってしまいます。

ただ結論としては、2泊でも十分に味わえました。ゆっくりするならもう1泊ほしいけれど、慌ただしくはなかった。これが「2泊は必要」と書いた理由です。1泊だと、中日がないぶん確実に慌ただしくなります。

帰路。フーコック空港ラウンジはTrip.com特典で

フーコック国際空港のチェックインカウンターは、2組ほどの待ちで済みました。ただし、平日なのに機内は満席でした。

制限エリアには「The SENS Leisure Lounge」があります。Trip.comのダイヤモンドプラス会員特典で入れました。

とはいえ朝食もアラカルトもしっかり食べていたので、飲み物だけいただきました。フーコックが生産地のBIVINAのビールと紅茶。2024年開業で新しい上、明るくて静かなラウンジです。

FD661でドンムアンへ(13:55発/14:56着)

復路はFD661。13:55発、14:56着でした。ゲートは9番です。

こちらもプリブックにしました。頼んだのはアイスアメリカーノ、ガイヤーンとソムタムのセット(水付き)、小さいピザ、ミルクティーでした。ガイヤーンとソムタムのセットは非常にバランスが良い組み合わせでした。

まとめ

JWマリオット・エメラルドベイは、写真以上の場所でした。カヌーやSUPといったアクティビティも無料で、プールが3つあって本当に地上の楽園でした。ラグジュアリー感が欲しい人、リラックスしたい人、子連れ旅行など色々な人に刺さる場所だったと感じています。

しかし、直行便がない前提で日程が組めない人、そして「その土地の文化や史跡を見に行きたい」人には少し難しいかもしれません。フーコックにそれを期待すると、たぶんダナン・ホイアンみたいな体験は得られないと思います。

次回の後編は、バンコクに戻ってからです。バンコクでの残り3泊、Sindhorn Midtown Hotelにチェックインして、そのまま夕飯へ向かうところからスタートです。皆さんの旅のご参考になれば幸いです。

※本記事のVND表記の円換算は1VND=0.00614円で計算しています。

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