ANA株主総会2026に参加してきました【炎上するSFC改定問題と国内線新システム混乱の現場】

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普段は旅ログを中心にお届けしている弊ブログですが、ANA(ANAホールディングス)の株主総会に、株主の一人として先ほど参加してきましたので、その様子をお届けしています。

今年のANAは、ちょっとネガティブな話題が多いです。業績は過去最高で配当も増えた一方、SFC(スーパーフライヤーズカード)の改悪や、国内線システム刷新にともなうトラブルも大きな話題になっています。

数字の細かい話は置いておいて、この記事ではいまANAで何が起きていて、会場でどんな空気だったのかを、できるだけ分かりやすくお伝えします。飛行機が好きで、ファン層としてANA株を持っている、そんな立場からの最新レポートです。ちなみに私は2022年度から100株だけ、ANAの株を保有していますが、今回が初めての株主総会への参加です。

開催はこんな感じでした

  • 日時:2026年6月26日(金)午前10時〜(受付は8時30分〜)
  • 場所:グランドプリンスホテル新高輪「国際館パミール」(東京・高輪)

お金の話:増配

まず株主として気になるお金まわりから。むずかしい言葉は抜きにして、ポイントは3つです。

過去最高益で、今年は増配 旅客の回復に加え、貨物事業も加わって、ANAは過去最高の業績になりました。それを受けて今年の配当は1株65円。前の年(60円)から増配です。一方で原油高を背景に業績にやや陰りもという印象でした(しかしながら、原油価格は足元のイラン情勢沈静化により落ち着く見通しもあり)

中間配当が始まるかも 今年は「中間配当を出せるようにする」という議案も出ていました(年1回→年2回配当への布石)。配当の回数が増えるのは、長く持つ株主にはうれしい変化です。

いま、ANA利用者がザワついていること

ここからは、株主というより「ANAをよく使うファン」として気になっている話題です。総会の議案そのものではありませんが、いまのANAを語るうえで外せないので触れておきます。

SFC(スーパーフライヤーズカード)の改悪 SFCといえば、一度がんばって取れば「持っているだけで空港ラウンジが使える」のが最大の魅力でした。ところが2028年4月から、年間300万円分カードを使わないと、ラウンジやスターアライアンスの上級特典が使えなくなるという変更が発表されました。しかも既存の会員も対象。「一生モノだと思っていたのに…」と、修行して取った人を中心に大きな反発が起きています。

ただ、その声を受けてANAは内容の見直しを検討中で、くわしい中身は2026年9月末までに改めて案内するとしています(株主総会前日に発表されたので私も驚きました)。

私自身もSFC会員なので、これは人ごとではありません。

国内線システムの刷新トラブル もう一つが、国内線の予約システムを国際線と同じものに入れ替える、大きなシステム刷新です。ちょうど2026年5月から6月にかけて空港ごとに順次切り替えており、この移行期間に予約の変更ができない、座席指定でつまずくといった不便やトラブルがあちこちで起きています。総会のタイミング(6月26日)は、まさにこの端境期で、SNSではトラブルによる紛糾や炎上などが日々流れています。

国内線システムの混乱:社長から冒頭でお詫び

国内線の予約システムを国際線と同じものへ刷新し、それに合わせて運賃体制も新しくなりました。ところがこの移行をめぐって、問い合わせ窓口の混雑やWebサイトの使いづらさなど、各所で混乱が起きています。

これについて、HDの芝田社長並びに事業会社の平澤社長から冒頭でお詫びがありました。「お客様に寄り添えていないのではないか」という批判を受け止め、社内にタスクフォースを立ち上げ、のべ2千名体制で対応しているとのこと。特に予約機能とオンラインチェックイン機能の改善を優先し、領収書の宛名をお客様自身で入力できるようにする対応も進めているそうです。

また、新しい「シンプル運賃」について不安の声が出ていましたが、「シンプルだからといって、満席時に他の便へ振替えられることは決してあり得ない。安心してほしい」と説明がありました。移行プロセスでの配慮や案内が足りなかった点も、あらためてお詫びしていました。

国内線システムをめぐる、鋭い質問も

質疑では、こんな突っ込んだ質問が出ました。

新システムのリリース可否は誰が判断したのか。アマデウス(外部のシステム)はソースコードを自由にいじれるわけではないのでは?

これに対して会社側は、「移行自体は1年がかりで進めてきたもので、5月19日からの切り替えも経営陣を含めて判断した。アマデウス側でできることと、ANA側で改修することの両面で、いまも改善を続けている」と答えていました。ただし、経営陣も含めた判断が、単なる追認なのか、それともしっかりと検証した上での判断なのかは質疑からは伝わらず残念でした。

(スクープ)国内線シンプル運賃でも課金して事前座席指定可能に

個人的に「おっ」と思ったのが、今後はシンプル運賃でも、追加料金を払えば事前に座席指定ができるよう、システムと制度を改良していく予定という話。いまの不便さをふまえた前向きな改善で、座席にこだわりたい方にとっては朗報だと思いました。

SFC制度変更:「離反」発言をめぐる一幕

もう一つの大きなテーマが、SFC(スーパーフライヤーズカード)の制度変更、いわゆる「改悪」です。一度取れば持っているだけで上級特典を使えたSFCが、2028年4月から年間のカード決済額しだいで特典が変わる仕組みになる、というもの。既存会員も対象で、大きな反発が起きています。

この件で、ある株主から厳しい質問が飛びました。芝田社長が4月のインタビューで会員の反応を「離反」という言葉で表現したことについて、「お客様に向けて使う言葉として不適切ではないか」「普段からそう思っているのではないか」という指摘です。取締役を留任するなら一言あってもよいのでは、という声や、辞任を求める発言まで出て、いきなり場が引き締まりました。

別の株主からも、「『離反』という発言は大変ショックだった。SFCを見直すという前提そのものは変わっていないのか、確認したい」という質問が。これに対して社長は、「皆さんの気持ちに応えられなかったことを反省している。9月には、しっかり気持ちを汲み取った形で反映したい」と答えました。どんな形で反映されるか一番SFCホルダーとしては気になります(具体的な言及はありませんでした)

また、制度変更に関する経緯としても国内線のラウンジで席が無いほど混雑する状況下で2030年度に向けてさらに悪化を推測している。これ以上の拡張は難しいのでこの制度改正を設けざるを得なかったという説明。その中で、搭乗回数なども考えたがカード決済額300万と判断。しかし、批判が相次ぐので上期中に改定案を発表という事でした。

繰り返しになりますが、SFCの新しい内容は、もともと2026年9月末までに改めて案内するとされています。そこにどれだけ会員の声が反映されるのか——私自身もSFC会員なので、9月の発表は注視したいところです。

会場で感じたこと(肌感覚)

最後に、現地ならではの雰囲気を少し。

  • 参加者の男女比は、ざっくり男性7.5割・女性2.5割くらい。
  • 印象的だったのは、会場に多くのエース級の風格を持つCAさんが配置されていたこと。どなたも所作や雰囲気が洗練されていて、「これぞ会社の看板だな」と感じました。
  • 芝田社長の質問さばきも見もの。原則「一人一問」のところ、同じ人が2問目を続けようとすると即座に制止していて、なかなか鋭いなと。
  • これは私も他社含めた株主総会への参加がはじめてだったので、なんとも言えないところもありますが、質問に対する答えが全体的に曖昧で本当に「聞きたい事」への答弁になっているかは微妙で、心から本当にそう思っているの?という所感でした。(勝手な感想ですが、出番の多かったCX戦略会議 議長兼営業部門 統括兼CX推進 担当の石井さんは結構しっかり回答しているようにお見受けしました)
  • そして退場のとき、ポケモンの前の時のおなじみの降機ムービーが流れていました(これで笑みが溢れる人も)。まるで実際の降機のように会場を後にしました。

※会場の中は写真NGなので、雰囲気は言葉でお届けしました。

航空ファン的にちょっと嬉しかった事

・お土産の配布は無しとしながらも、翼の王国のバックナンバーが無料で配布されました

また、参加した株主が首から下げるストラップはお持ち帰り可能でした。

会場の入り口にはシートや機内食などANAのサービスの展示もありました(SNS投稿禁止)。こちらのそらっちとのブースのみSNS投稿OKでした。

まとめ

まとめ

今年のANA株主総会は、

  • 国内線システム刷新の混乱に、社長が直接お詫び
  • SFC改悪の「離反」発言をめぐり、厳しい質疑
  • 途中、動議が発生するなど若干荒れる展開も

という、お詫び・反省・前向きな改善が入り混じる回でした。

資料の数字だけでは伝わらない、会社の本気度や会場の空気、そして社長の人となりまで感じられたのは、現地に行ったからこそ。飛行機が好きで株も持っているなら、一度のぞいてみる価値は十分あると思います。9月のSFC続報も、引き続き追いかけていきます。現地に行ったからこそ。飛行機が好きで、株も持っているなら、一度のぞいてみる価値は十分あると思います。

よろしければご覧ください。

当ブログでは、働きながら無理なく旅を楽しむための情報を発信しています。航空会社のレビューやお得なステータス活用術など、よろしければ他の記事ものぞいてみてください。今回の株主総会で話題になったSFC改定問題について、「実際にSFCを持っているとどうなのか」を体験ベースでまとめた記事もあります。気になる方はぜひあわせてご覧ください。

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