2026年に入って、旅行好きにとってなかなか厳しいニュースが続いています。
イラン情勢の緊迫化を受けて、
エミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空が相次いで運航を停止しました。一部で運行再開もありますが、まだ予断は許されず、イレギュラーな状態が継続する可能性は否めません。
これ、地味にかなりのダメージです。
というのも、日本から欧州に安く行こうとしたとき、日系キャリアや欧州キャリアの直行便より安価なため、多くの人がドバイやドーハ経由の中東キャリアを使っていたからです。
- 安い
- 便数が多い
- 乗り継ぎ空港が快適
「とりあえず中東経由」というのが、ここ数年はかなり定番のルートでした。
しかもタイミングが悪いことに、
2022年以降のロシア・ウクライナ情勢の影響でロシア上空を通過するポーラールート(北回りの最短ルート)も制限されており、西側諸国や日本のキャリアはこの上空を回避して飛行しています。
つまり、
- 北が閉じている
- 南(中東)も閉じた
という状態です。
では、これから欧州に安く行くにはどうすればいいのか。
私なりに整理してみました。
中東を使わない欧州ルートは4つ
中東を使わずに欧州を目指すとしたら、選択肢はざっくりこの4つです。
- ターキッシュエアライン(イスタンブール経由)
- キャセイパシフィック航空(香港経由)
- 中国系航空会社(上海・北京など)
- 東南アジア系航空会社(バンコク・KLなど)
それぞれ特徴が違うので、順番に見ていきます。
① ターキッシュエアライン(イスタンブール経由)
中東キャリアの代替として、今いちばん注目されているのがターキッシュエアラインだと思います。
イスタンブールを拠点にしていて、
就航国数は世界トップクラス。欧州の主要都市はほぼカバーしています。
価格帯も中東キャリアに近い感覚で使えるので、
「乗り換え先」として最初に検討する価値があります。
さらに、トルコは地理的にも
イラン情勢の直接的な影響を受けにくい位置にあるのも安心材料です。
良い点
- 乗り継ぎ時間が比較的短い
- 機材とサービスが安定している
- 欧州都市のネットワークが広い
注意点
- 需要が集中しているため値上がりしやすい
「中東キャリアの代わりをそのまま探したい人」には、
一番スムーズな選択肢だと思います。

② キャセイパシフィック航空(香港経由)
香港経由で欧州に飛ぶルートです。
接続都市の例
- ロンドン
- パリ
- アムステルダム
- フランクフルト
個人的に好きなポイントは、
日本各地から香港へのアクセスが良いこと。
- 羽田
- 成田
- 関西
- 福岡
- 札幌
などから香港便があるため、地方在住でも使いやすいルートです。
さらに
- サービス品質が高い
- 香港国際空港は乗り継ぎがしやすい
という安定感があります。
他のルートより少し高めですが、
快適さを考えると十分アリな選択肢だと思っています。

③ 中国系航空会社(上海・北京など)
価格だけならここが最強です。
主な航空会社は
- 中国東方航空
- 中国南方航空
- 中国国際航空(Air China)
など。上海・北京・広州を経由して欧州に向かいます。
実は私、2025年の年度末シーズンに
中国東方航空で東京→上海→ロンドンを片道5.7万円で飛びました。
帰りはパリからターキッシュで台北経由という変則ルートでしたが、それはまた別の記事で詳しく書く予定です。
この価格帯は、正直ほかのルートではなかなか出てきません。
さらに中国系航空会社の意外なメリットとして、
ロシア上空(ポーラールート)を飛べることがあります。
日本や欧米の航空会社はロシア領空を避けて遠回りする必要がありますが、中国系キャリアはその制限がないため、
結果として飛行時間が短くなるケースもあります。例えば上海からロンドンはブリティッシュエアウェイズでは14時間ほど要しますが、中国東方航空の場合は12時間とフライトタイムが断然短いです。
「安いのに、意外と早く着くこともある」というのは、あまり知られていないポイントかもしれません。
気になる点としては
- 乗り継ぎ時間が長くなりやすい(5〜8時間など)
- 遅延が発生することがある
- 地政学リスクあり(日中関係次第で減便・欠航が発生)
ただ、
「多少時間がかかってもいいから安く行きたい」
という旅のスタイルなら、かなり有力な選択肢です。
私はそのトレードオフを受け入れて使っていますが、
満足度は普通に高かったです。

④ 東南アジア系航空会社(バンコク・KLなど)
こちらも意外と使えるルートです。
代表的な航空会社
- タイ航空(バンコク経由)
- マレーシア航空(クアラルンプール経由)
- ベトナム航空(ハノイ・ホーチミン経由)
欧州主要都市への乗り継ぎが可能で、
価格もそこそこ抑えられます。
このルートの面白いところは、
乗り継ぎ都市そのものが観光地になること。
例えば
「どうせならバンコクも寄りたい」
という人には、むしろ理想的な旅程になります。
欧州までの飛行時間は少し長くなりますが、
旅そのものを楽しめるルートです。
中東ルートは今後どうなる?
情勢が落ち着けば、
エミレーツ航空やカタール航空が戻ってくる可能性はあります。
実際、部分的な再開の動きもあります。
ただ、
- 地政学リスク
- 燃油サーチャージ
- 運航コスト
などを考えると、
以前のような格安の中東経由が完全復活するかは未知数です。
今回のことで
「中東以外のルートも知っておく」
という引き出しが増えたと思えば、悪くないのかもしれません。

私なら今どれを選ぶか
状況によって使い分けると思います。
確実に快適に行きたい
→ ターキッシュ or キャセイ
とにかく安く行きたい
→ 中国系航空会社
旅も楽しみたい
→ 東南アジア経由
100点のルートはありませんが、
80点のルートは4つあります。
自分の旅のスタイルと予算に合わせて、
うまく使い分けてみてください。
なお、
中国東方航空で東京→ロンドンを5.7万円で行った旅や、
パリ → ターキッシュ → 台北
というちょっと変則的な帰り方については、
また別記事で詳しく紹介します。
関連記事
・中国東方航空で東京→ロンドンを5.7万円で飛んだ話(作成予定)
・ターキッシュエアライン搭乗レビュー(作成予定)
・香港国際空港の乗り継ぎガイド



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